'10.4.12(月)花見の屋台いろいろ
曇りがちではあるが、まずまず穏やかだった先週の土曜日。ちょうど満開の桜を見ようと、我が家のアパート周辺にも大勢の人が訪れていた。そんな多くの花見客を目当てに、今年もトラックや屋台で飲食物を売る姿があちこちで見られた。
こちらは 「뻥튀기(ポン菓子)」 売りのトラック。トラックには、大きな袋にどっさり詰められたポン菓子を積み上げ、その横にある器械は実際にポン菓子を作っている。
上下2つでセットになっている厚い円盤形のものに注目(画面右下方)。
まず、下の円盤の中央にお菓子の生地がむにゅっと搾り出される。その後すぐ上の円盤が下りてきて、お菓子の生地を上下の円盤でぎゅっと挟み込むように押し付ける。すると数秒後、上下の円盤が離れると同時に先ほどの生地が大きく膨らんで、円形のせんべい状のお菓子になってあらわれ、同時に横から出てくる棒でしゅっと下に叩き落とされる。
その繰り返しで、どんどんせんべいが出来上がっていく。
私が見る限り、この丸いせんべいは花見客に一番人気のようだ。これを買って食べながら桜の下を歩いている人が目立つ。
海沿いにも、同じようなポン菓子売りのトラックが。何しろ一つの袋が巨大なのだ。複数の人で買って分け合いながら食べるのだ。
その隣には、「엿(飴)」 売りの屋台。「歯にくっつかない飴」 という、昔ながらの飴だ。
黒飴・しょうが飴・落花生飴・カボチャ飴など、味もいろいろ。大きな飴の塊を、ヘラのような道具で割ってパッキングしている。
こちらは「솜사탕(綿菓子)」 売りのおじさん。作った綿菓子をディスプレイしているところ。
それほど強い風が吹いているわけではないが、少し風に揺られると満開の桜ははらはらと花びらを落とし、まさに桜吹雪だ。まるで映画のワンシーンのように舞い落ちる花吹雪は圧巻。思わず立ち止まって見とれてしまう。
中には、若い男性が地面に落ちた桜の花びらを両手いっぱいに拾い集め、空に向かって放って ”手動花吹雪” を作り、その瞬間に彼女がシャッターを切る、という場面も。
落ちている花びらならいいが、木や枝を揺すってわざと花びらを散らせたり、枝の先を折ったりと、写真の小道具にするために桜を乱暴に扱っている姿が目につく。桜の木を大切に扱うという感覚が薄いように感じられ、日本でもこうだったかなと思いながら、残念な光景に心が傷む。
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