'09.9.19(土)おじいさんの木とおばあさんの木
つづき
その女性店員によると、店の前にあるニレの木は樹齢400年の 「おばあさんの木」 で、対を成す 「おじいさんの木」 もこの店の近くにあるという。
そう言われてすぐ思い当たった。行きつけの八百屋に行く途中、しょっちゅう通って見かけている ”あの木” のことだろう。
なんでも、その 「おばあさんの木」 と 「おじいさんの木」 はこのあたりの守護神とされ、今でも大切に扱われ信仰の対象になっているのだそうだ。
この 「おばあさんの木」 には、夕方になると近所のおばあさんたちがやって来て、お酒を注ぎ手を合わせていくのだそうだ。
また、私が ”あの木” のことだと思ったのは、店から数百メートルも離れていないところに立っている。
案内板を見てみるとやはりそうだった。こちらが 「おじいさんの木」。
案内板によると…
この木は推定樹齢400年以上。
昔は、南川漁村の河口近くにあり、土地の守護木として村の安寧と繁栄を守ってくれると信じられていた。
毎年、陰暦10月2日、南川の 「堂山祭(先祖や守護神をまつる祭祀)」 を執り行う際、この木にも一緒にお供物を供えている。
南川海辺市場~三益アパートの間の道路開設区間工事の時(2001.4.27~2002.7.17)に、樹木保護石(大理石)を設置して、保護・管理しているので、みんなでこの木を大切に保護しましょう。
2003年1月 南川洞文化保存会
なるほど。
まるで日本昔話のような、「おじいさんの木」 と 「おばあさんの木」 がこんなに身近にあったとは、知らなかった。
知らなかったときにはただの大きな木だったが、そのいわれを知ると、急に親しみがわいてくるような気がした。
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