'09.5.11(月)古本屋の地下の奥には…
つづき
床に積まれている書籍を蹴飛ばしてしまわないよう気をつけながら、地下フロアーを奥の方へ進むと、地下のはずだったのに思いがけず前方に外から差し込む光が。
階段を上がったところにはブックカフェが設けられていた。細い古本屋通りの入り口とは反対側(車道側)にも、このブックカフェに直接入る入り口が作られいる。階段にも、ブックカフェの中にもいたるところに本が積まれている。
「
Welcome to Korean Air」 の記事によると、宝水洞書店通りは朝鮮戦争時に避難してきたソウルの知識人たちがここで本の売買をしたのがその始まりだと言われている。全盛期には70軒の店が軒を連ね、学生たちがよく本の売り買いをしていたそうだ。
(今でも古本の販売だけでなく、買取もしている。)
現在も52軒の古本屋が店をかまえており、様々な種類の古本に出会うことができるが、最近は参考書の古本を扱ったり、新書を一緒に並べている店も多いのだそうだ。
また、毎年秋には、この一帯で「宝水洞書店通り文化祭り」が開催され、期間中は古本セールやコンサート、美術展覧会などがおこなわれるのだそうだ。
古本屋の本に値段は書いておらず、店員と交渉する。
日本の書籍もけっこうたくさん見かけた。古い雑誌や漫画なども置いてある。参考に、日本の漫画の値段を聞いてみたら、「30巻まとめて5000ウォンで持っていって!」 と。^^
店の横には、「♪ 今はもう動かない古時計 ♪ 」 がかけられていたり、日本語で 「古書店」 と書かれたプレートも見かけた。
古本屋通りを通っていて見かけた石段。急な勾配で、一番上はクラクラするほど高いところまで続いている。石段脇にも、店からあふれた古本が積まれているのが見える。
坂の多い釜山には、このぐらい急な階段はいくらでもある。階段や坂の上にも住宅が密集しており、ここで生活するためにはどうしても階段や坂を上り下りせねばならない。杖をついたおばあさんが一段一段ゆっくりと階段を上っていく姿がとても印象的だった。
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