夫と ”隠れた名店” でおいしい칼국수 (手打ちうどん) の昼食をいただいた後は、散歩がてらスタバへ。
1週間ほど前は20度近くまで気温が上がり、上着もいらないぽかぽか陽気だったときもあったのに、ここ数日 「花冷え」が続いている。
今日なども思わずマフラーを引っ張り出して巻いたほど。近所の桜並木の桜は、まだ5~6分咲きといったところだが、つぼみはまた冬に戻ったような冷え込みに凍え、咲いている花もまるで ”早く咲き過ぎた” と震えているよう。
スタバはいつものように賑わっている。語学の勉強をしている人、女友達同士おしゃべりを楽しんでいる人、カップルなどなど。私たちもしばらく読書。
帰り道、家の近所のケーキ屋さんに立ち寄ってみた。
ここは昨年釜山に来た当初からちょっと気になっていた店ではあったが、まだ一度も入ってみたことがなかった。しかし、夫の同僚の方が非常においしいと薦めていたとのことで、今日はふらりと…。
「もちこ」「モチコ」「餅子」???
口に出して読んでみても、どういう意味の名前なのかは分からないが、店の名前は 「MOCHIKO」。
間口が狭く、奥行きが長いという、韓国によくあるタイプの店。入ってすぐのところに、ケーキや生チョコが並んでいるショーケースがあり、その向かいにカウンター、奥には少しだがテーブル席もある。
どんなケーキがあるのか見てみる程度のつもりで、ふらりと店に入ったのだが、すぐに店員がカウンターの向こうから飛んできて、「いらっしゃいませ。何にいたしましょうか?」と。
いろいろなケーキが並んでいたが、今日のところはとりあえず無難なベイクドチーズケーキにしてみた。
店内で食べることもできるのだが、雲行きが怪しくなってきていたので、雨が降り出す前に家に帰っていただくことにした。
応対をしてくれた若い女性店員の他に、もう一人中年の女性店員がいて彼女は日本語を話される。こんなところにも日本語を話す人がいたとは、またまた驚いた。
ベイクドチーズケーキ(4500ウォン)。
底部がタルトのようにサクサクと香ばしく、チーズケーキはしっとり、表面(特に円の外縁部分)はサクッと香ばしく焼きあがっており非常においしい。
ボリュームもあって満足感大。^^
韓国では、外食しても安ければ4000~5000ウォンぐらいで、おなかいっぱい食べられるお店がざらにあるので、ケーキ1つが4500ウォンと聞くと、「食事1回分と同じ値段」という感覚なので何となく「すごく高い」感じがする。
しかし、ケーキが4500ウォンというのは、日本のケーキの相場とだいたい同じぐらい。
日本では、外食するときの値段も高いから、普通 「外食の食事代」
>「ケーキ1個分の値段」だが、
韓国では、外食するときの値段が安いから、「外食の食事代」
≒ 「ケーキ1個分の値段」となり、「ケーキは高い!」という印象を受けるのだと思う。
(韓国でも、韓国料理以外の例えば日本食とか洋食を食べると、外食値段は高い)
また、今日は買わなかったがケーキの横に並んでいた生チョコにいたっては、1かけら1500ウォンなのだそうだ。
生チョコは日本でも高いので、それぐらいの値段でもおかしくはないのだろうが、1500ウォンといえば김밥 (キムパップ=のり巻き) 1本と同じ値段。
ほんの小さな生チョコ1かけらと、あのキムパップ1本が同じ値段とは…。そうやって他の食品と比較し始めると、何も買えなくなってしまう…(苦笑)
チーズケーキがこれぐらいおいしいのなら、他のケーキもきっと期待できるだろうから、また行ってみよう。そしてそのときには、お店の名前 「モチコ」 の由来も訊いてみよう。