'09.3.25(水)春を妬む冬
今朝、韓国語の学校へ行こうと家を出て震えあがった。予想だにしない冷え込み。自転車のハンドルを握る手がかじかむほど。
教室に到着すると、他の生徒たちも口々に 「今日は寒いね」 と。ソウルでは最低気温が
マイナス2度まで下がり、
雪まで降ったとのこと…。そろそろ3月も終わろうかという今になっての冷え込みは、人間だけでなく開きかけの桜のつぼみまで縮こませるかのよう。
さてこんな日には、韓国では 「今日は
꽃샘추위 (花冷え)だね」 という会話が交わされる。
この꽃샘추위 という言葉には、なかなか粋な由来がある。
色とりどりの花 (
꽃)が咲く明るい春のことを、妬む(
샘을 내다)冬の名残の寒さ (
추위) のことなのだそうだ。
確かに、寒かった冬が終りを告げ、初々しい緑の新芽が萌え出てて、あちこちで色鮮やかな花を咲かせるこの時期は人々の心を浮き立たせる。
冬の寒さがぶり返したという、ただの気象現象一つをも 「冬が春を妬んでいるせいだ」 となぞらえるとは、なかなか愉快で粋だと思う。
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