'09.3.21(土)日韓の違い-出生編-
妊娠中・産後のことについても、驚くような風習の違いがあった。
まず、妊婦さんは鶏肉や鴨肉を食べないのだそうだ。「何故かというとね…」 と韓国語の先生が説明してくれるところによると、鶏肉は生まれてくる赤ちゃんが 「鳥肌」 にならないように、鴨肉は同じく赤ちゃんの手足が鴨の水かきのようにならないように、ということだそうだ。
昔はそう言われて鶏肉や鴨肉を避けていたそうだが、最近ではもう気にせず食べる妊婦さんも多いとか。
また、産後の女性はとにかく 「身体を冷やさない」「身体を休める」 ことに徹するよう、扱われるのだそうだ。
充分な休養と栄養をとり、また身体を冷やさないことこそ、産後の体調を整える一番の方法と考えられているので、家事の中でも特に水仕事全般 (炊事・洗濯・掃除) は産後の女性にはさせないのだそうだ。
そのため、実家から母親が手伝いに来て、1か月ほどは家事の一切を代わってしてくれることも多く、またそれができない家庭環境にある場合は、 「産後養生院」 なるところへ母子がしばらく入所する。
この 「産後養生院」、以前ソウルに住んでいた日本人の友人からも聞いたことがあるが、新ママたちは赤ちゃんにおっぱいを与えるだけで、他のことは一切しなくていいのだそう。
母子がここに入所している1か月ほどの間、新パパたちはお勤め帰りに産後養生院に立ち寄って、母子の顔を見てから家に戻るという生活をするのだそうだ。
また、日本にはない風習として、
① 産後の女性は2~3週間、シャワーを含め入浴しない
→身体を冷やさないために、徹底して水に触れないようにするのだが、例えシャワーや入浴の 「お湯」 であっても避ける。代わりにタオルで身体を拭き清める。
② 産後の女性は毎日、ワカメスープを食べ続ける
→産後に不足している鉄分を補うためと、身体のむくみをとるため。
③ 赤ちゃんは生まれた時点で1歳と数える
→胎内にいるときから生命が誕生していると考えるので、出生の時点ではすでに1歳。
などもあるそうだ。
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