朝の散歩から戻った夫の今日の「予報」は、「今日は暑くなるでしょう」。その通り、やや曇っていた空がやがてパーッと晴れ渡り、セミまで鳴き始めた。最近、日中は動くとうっすら汗ばむような晴天が続いている。
出来上がりを指折り数えて待っている私の
梅シロップ。一昨日ぐらいから、表面に細かい気泡がたってきていたのが、今朝は気泡の量が増えている。日にち的には、もうほぼ飲める状態になっているのだが、一体この気泡は??
気になってSオンニに見に来てもらった。完成間近にして「あ~、こりゃダメね」と言われたらどうしようとドキドキしたが、「あ~、これは大丈夫よ。まあそろそろ(梅の)実を取り出してもいいんじゃない?」とのこと。よかったー。梅の実に対して砂糖の量が少なめだと、こういう気泡がたつこともあるのだそうだ。
オンニ大先生みずからザルで実をすくい出してくれる。この実は捨てずに食べたらいいと。実によって、「シワシワ度」もさまざまで、当然「シワシワ度」が高いものは実も硬め。日本の「干し梅」のような食感で、味はほどよく甘い。すごくおいしいというわけでなないが、少し口寂しい時にポイッと口に放り込めば、素朴なおやつになる。
肝心の梅シロップは…。オンニと味見。
「初めてにしては上手にできたんじゃない?」 \(^0^)/ やった~!
これを数年寝かせると、味がまろやかになりよりおいしくなるそうだが、夫が帰宅したらまずは乾杯してみよう。
ついでにコーヒーを飲みながらおしゃべり。先日いただいた、オンニのお母様お手製のキムチがおいしかったとお礼を言うと、そこからキムチ談議に。
自分が子供の頃は、今のようにピザとかチキンとかそんなものなかったし、そもそも白米は朝食のときだけ。昼と夜はサツマイモが主食。それでもキムチさえあれば大丈夫だった。
今でも、肉とか魚とか他のおかずはなくても、キムチとお汁さえあれば食べられる。何はなくても大丈夫だけど、
キムチなしではご飯は食べられないのよ!日本人はあんまりキムチ食べないんでしょう?私たちは毎食必ず食べないと、ご飯を食べた気がしないのよね。キムチは食事の中で、ご飯(白米)の次に大事なものなの。
なるほど~。キムチなしでは食べられない、というのは他の韓国人からも聞いたことがある。それほど韓国人の食生活に深く深く浸透しているキムチ。冬越しのキムチ漬けのことにについても、詳しく教えてくれた。その熱い語り口から、オンニをはじめとする韓国人が、キムチをいかに愛しているかあらためて実感した。
さて今日はイカスープの作り方を教えてくれた。細切りにしたイカをだし汁で煮て、초장(コチュジャンに酢とニンニクを加えたもの)をつけて食べる。スープもおいしくいただく。
今日のは「おでん」を細切りにしたものも一緒に入っている。「おでん」は韓国語になっており、こちらでは日本のハンペンかうす揚げのようなものをさす。
スープ自体はあっさりしているので、イカを초장につけて食べるとほどよく味がしまっておいしい。초장は見た目ほど辛くはない。韓国人は、刺身を食べる時この초장につけて食べる。私が韓国ではまだ刺身を食べたことがないと言うと、近いうちに一緒に行こうとのこと。私の「韓国式刺身」デビューの日も間近か?!
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さていつもの八百屋へ。今週末が추석(秋夕)とあって、そのときの料理の食材買出しのためお客がいつもより多く、それに対応するためバイトも一人雇っている。
また普段は並んでいない、추석用の食材もいくつか顔を見せている。右側は홍합(イガイ)という、黒い2枚貝の身を干したもの。スープに入れる。
左側はもち米でできたお菓子。形は中国の「月餅」に似ている。
これらももち米でできたお菓子。
추석用の手土産を両手に持ってマートから出てくる人の姿も多く見かけるし、マートも市場も軽く殺気立ってきているし、いよいよ韓国の一大行事추석が近づいてきているんだなと実感する。