2008年9月8日(月)『GO』
韓国語のクラスメイトがさらに一人増えて(中国人留学生)、結局17人に。教室内はぎゅうぎゅう…(^^; でも先生は既に生徒全員の名前を覚えている。さすが。
授業の後、Hさんと待ち合わせ。家の近所で日本語の勉強会をやっていて自分も参加しているのだが、一緒に行ってみないかと誘われていた。日本の小説を読みながら勉強しているのだそうだ。
勉強会の前に、Hさんと一緒に국수(3000ウォン)の昼食。日本のひやむぎぐらいの太さの麺でスープもあっさり。辛さもほとんどなくさっぱりいただける。韓国人は麺類を食べる時、日本人のようにズルズルと音をたてずに食べると聞いていたが、やはりHさんも静かに食べていた。
いざ勉強会へ。この地域の住民センターの2階を会場にし、週に1回開かれている。参加者は20人ぐらい。Hさんによると先生(韓国人)は80歳ぐらいらしいが、聞いていた通り、声も朗々としており姿勢もよく、なかなかの迫力。
日本で生まれ40年ほど日本で暮らしていたそうだ。さらに日本で大学院まで進学し、国文学を専攻されていたと。言葉は完全なバイリンガル。Hさんによると韓国語の発音がやや不自然なところがあるらしいが、日本語・韓国語ともに完全に自由に操られる。
今勉強している小説は、金城一紀の『GO』。もちろん私以外の参加者は全員韓国人で、日本語の勉強をしに来られている。まず小説を参加者が数行ずつ音読し、先生が発音の指導や漢字の読み方・言葉の意味などを説明される。私は逆に、先生が日本語を韓国語に訳すのを聞いて、韓国語の勉強にする。
韓国語の勉強にもなるだでなく、時には日本語の勉強にもなる。小説の文中に「警察にパクられたんだよ」という表現があり、この「パクる」というのは、もともと「捕縛する(ほばくする)」の「ばく」が転じて「パクる」として使われるようになったそうだ。
また「一生懸命」は本来「一所懸命」であることや、「独
壇場」ではなく「独
擅場」であることなど、日本人でも間違えがちなところまで説明されていた。
そういう先生なので、習いに来ている生徒さんたち(ざっと見たところ50~70歳代)も、みなさん日本語の実力はかなりのもの。日本滞在歴13年で日本語を自由に話すHさんでも、この先生なら自分の知らないこともいろいろ教えてくれるから、習いに来る価値があるというほど。
中に「私も大阪なのよ(大阪で生まれ育った)」と話しかけてきてくれた上品な女性がいて、大阪のどこか尋ねたら何と私の母の実家のすぐ近くだったので驚いた。^^
それにしても皆さん本当に熱心に勉強され、質問も積極的にされる。現役の学生以外に、こういう中高年層で日本語を勉強している方が多いと、肌で感じる。ここが、日本に近い釜山であるという土地柄のせいだろうか。
さて、今日夫は「初級日本語」の本格的な授業の第1回目。いろいろ準備した甲斐があって、今日はひとまずなかなか良い手ごたえだったと。よかった、よかった。夜は職場関係者との食事会。刺身屋さんに行く予定だそうだ。海に面した釜山なので海産物は豊富だが、寿司や刺身は日本人の口にはあまり合わないとよく聞く。果たして夫はどんな感想を聞かせてくれるかな。^^
食事会の刺身に関する夫の感想。値段は高いが魚の種類が少なく、歯ごたえも硬い。またコチュジャンをつけて食べるため、魚本来の味をあまり味わうことができない。やはり刺身は日本の方がおいしく感じる。とのこと…。まあでも、同じ「刺身」でも国が違うと味わいも違うということが体験できてよかった…のかな?? ^^:
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