2008年8月14日(木)オンニたちとの海遊び

dilbelau

2008年08月14日 22:45

ベランダの百日草は小さいながらもたくさん花をつけ、けっこう長い間頑張って咲き続けていてくれた。あまりに背が高くなりすぎて、自分の茎の重さを支えられず他の草にもたれかかったりしているのもあった。でもそろそろもう花の時期も終わりのようなので、他の植物に植え替えることにした。

近くの市場で植物の苗をいくつか買ってきて、さあ植えかえようかと思っていると2軒隣のSさんが遊びに来られた。Sさんが持ってきてくださった黒酢ドリンクを飲みながらおしゃべりしていると、Hさんから電話が。Hさんに「今Sさんとおしゃべりしているところなの」と言うと、『ビーチに遊びに行かない~?Sさんにも一緒に行きませんかって聞いてくれる?』と。

SさんとHさんはお互いに、一度だけちらっと挨拶したことがある程度。どう言うかなーと思いながら、Sさんに「Hさんが一緒にビーチに遊びに行きませんかって言ってます」と言うと、やや驚いた感じだったが「いいわね」と。その後Sさんに電話をかわり、HさんとSさんが直接段取りを話し、3人で待ち合わせることにした。

Hさんの提案で、ビーチで모래찜질(日本の砂蒸し温泉のような感じ)をしましょうと。頭以外をすっぽり砂の中にうずめてもらって、しばらくその温熱を楽しむものだそうで、韓国ではこれをすると冬に風邪をひかないと言われているそうだ。そう言われてみれば、以前ビーチで初老のおばさんが、だんなさんと思われる人をすっぽり砂にうずめていたのを見かけたことがある。そのときはあれは何だろうと思っていたが、こういうことだったのか。

格好もTシャツと短パンそのままでよいというのだが、「じゃあ砂まみれになってその後はどうするの?」と聞くと、『そのまま海に入って砂を洗い流せばいいのよ』と。なるほど。「…で、その後は? 」 『家がすぐそこなんだから、そのまま帰ってシャワー浴びて着替えればいいのよ』
なるほど~。家からビーチが近いってほんとに便利 ^^

初対面に近いHさんとSさんをお互いに紹介して、いざビーチへ。飲み物と果物と少々のお金だけ持って。今日はビーチの人出が少なめなのを見て、Sさんが「みんなオリンピックを見てるから、ビーチに来てる人が少ないのよ」と。なるほど、そうかもしれない。

パラソルを一つ借りて(5000ウォン)、早速모래찜질(砂蒸し)を。まずはHさんから。Sさんと私で、仰向けになったHさんの身体にせっせと砂をかけると、Hさんは「あったか~い。気持ちい~い!」と。

肩ぐらいまですっぽりうまって砂蒸しが完成したので、Sさんと私は少し泳ぐことに。泳ぐといっても、水着を着ているわけではなく着てきた服(Tシャツ・短パン)のままで。(^^) Sさんが大きな浮き輪を2つ借りてきてくれた(一つ3000ウォン)。今日は水温も冷たすぎることなく、とても気持ちよく泳ぐことができた。Sさんもこのビーチで遊ぶのは初めてだそうで、波が来たら「ヨイショ~(日本語と全く同じ発音だった)」と言いながら波をやり過ごし、えらく楽しそうにされていた。

ふと見ると60代か70代ぐらいのおばあさんが、海の中を悠々と歩いて行く。はじめは海面から肩が少し出ているぐらいだったので気付かなかったが、だんだん浅瀬に来て上半身がすっかり見えるとびっくりした。パッと見るとビキニに見えるのだが、よく見ると上半身はブラジャーいっちょで歩いているのだった。Sさんも驚いていた。(00)

さてひとしきり遊んで、いったん海から上がる。Hさんも砂蒸しから出てきていた。それぞれ持ってきたサツマイモや桃、みかんなどを食べながらいろいろおしゃべり。パラソルの下に座って、海からの風を受けていると非常に気持ちよかった。HさんもSさんもすぐ打ち解けて、以前からの友だちかのように親しげに料理の話などされていた。女性同士ならではかもしれない。

おなかを満たして、私も砂蒸しをやってみることに。SさんとHさんが両方から砂をかけてくれる。砂が太陽の熱であったまっているので、なるほど本当に気持ちいい。サウナだとあったまった(暑い)空気の中に身を置くという感じだが、この砂蒸しは全身の肌が直接やわらかい熱であたためられる感じ。全身の血行がよくなるのが感じられ、やがて汗も出てくる。もう充分だと思ったところで、砂から出てザブザブと海の中へ。これがまた気持ちいい!^^ これなら、サウナのような高温が苦手な人でも楽しめると思う。

Hさんは、砂にうまらなくともうつぶせに寝転がっているだけでも、オンドルの上で寝転がっているように気持ちいいと、本当に気持ちよさそうに寝転がっている。Hさんはもうしばらくそうしているとのことだったが、私は午後から夫と約束があったので、Sさんとともに一足お先に帰ることにした。本当に楽しいひとときだった。

さて、今日はまた夫とテニスをする約束をしていたので、夫の職場のコートで待ち合わせ。ちょうどうす曇りで適度に風もあって、気持ちよく練習することができた。きれいなアゲハ蝶がひらひらとずっとコートの近くを舞っていた。

でも今日は何故だか夫の右手の指の関節が痛むとのことで、早めに切り上げた。最近文章を書く機会も多くなっているし、キーボードもよくたたくのでもしかして腱鞘炎かな??

職場近くの、夫の馴染みの食堂で夕食。キムチチゲ3000ウォン。この店は寡黙なアジュンマが一人で切り盛りしているが、いつ来ても丁寧に料理してくれていると感じられるおいしさ。しかも安い。運動の後なのでさらにおいしく感じられた。

久しぶりに、家の近くの銭湯へ行くことにした。以前は大人3500ウォンだったのに、4000ウォンに値上がりしていた。油価上昇に伴う値上げだろう。脱衣場に入ると、以前アカスリをしてくれたアジュンマが私の顔を見るなり「まぁ~、久しぶり。ほんとに久しぶりねぇ~!」と、えらく嬉しそうに話しかけてきてくれた。1回してもらっただけなのに、さすが客商売。よく覚えているなぁー。
客商売だけあって、「で、今日は?(アカスリは?)」と聞いてくれたが、今日はいいですと言うとあっさり「そう?うん、うん、じゃあゆっくり入ってきてね」と。

7月31日以降、ボイラーのメンテナンスのため温水が出ず、水でシャワーをすませている日が続いているので、久しぶりにお湯につかって本当に気持ちよかった。(そういえばこのメンテナンスもあと5日ほどの予定。早く終わるといいな。)今日はいつになくお客さんが少なかった。受付のおばさんに、みんな家でオリンピックを見てるから少ないのかと尋ねたら、もともと夏は客足が減るし値上げもしたしね…と。なるほど。

さて韓国では、明日は第63回目の「光復節」(韓国が日本の植民地支配から解放され、主権を回復したことを記念する日)という祝日でもあり、また今年で建国60周年を迎えるということもあり、国旗があちこちでかなりたくさん掲揚されている。今までにも制憲節など国旗を揚げている日はあったが、今日は私たちが釜山に来て以来、一番多くの国旗が掲げられていると思う。また、どの路線バスのフロントガラスにも国旗マークが貼り付けられてある。

それもそのはず、KBS(日本でいうNHK)でも「明日は光復節なので国旗を掲げましょう」というテロップを流しているし、アパートのエレベーターにも同様の内容の張り紙がしてある。国旗はどこで手に入るか、どうやって掲揚するか、何時から何時まで掲揚するかなども、具体的に記されてある。

明日は大きな記念祝典なども行われるのかもしれない。韓国にいればこそ感じられるこの「温度」を肌で感じてみたいと思う。
帰宅後、買ってきてあった観葉植物をプランターに植え替えた。うまく根付くといいな。

* * *

いつしか風もやんでまた蒸し暑くなってきたと思っていたら、やはり雷とともに降り始めた。最近は本当にこういう気象が多い。
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