2011年12月13日

ヒラメとクロソイ2種盛り刺身

つづき

さて、いざ 「아랫목 횟집」 の店内へ。私たちは海がよく見える2階の窓際の席に座った。室内はオンドルがよく効いていて暖かい。料理はあらかじめ上司が予約してくださっていた。まずは主役の刺身を引き立てる、脇役のおかずがテーブルに並べられる。

ヒラメとクロソイ2種盛り刺身

脇役とはいえ、なかなか豪華。中央の홍합(ホンハッ=ムール貝)のスープを囲むように、호박전(カボチャのジョン)や天ぷら、サラダ、海草、野菜類、도토리묵(どんぐりで作った寒天状の食べ物)など盛りだくさん。

まずは 「今年1年お疲れさまでした。1年を締めくくり、来年1年も頑張りましょう」 という部長の音頭で乾杯。皆さんは焼酎で、私は飲めないのでサイダーで。

続いて主役の刺身が出てきた。この日の刺身は광어(クァンオ=ヒラメ)と우럭(ウロッ=クロソイ)の2種盛り合わせ。

ヒラメとクロソイ2種盛り刺身

日本なら刺身といえば醤油にワサビだが、韓国は食べ方にバリエーションがある。まずは刺身に초장(チョジャン=コチュジャンと酢を混ぜたもの)をつけて食べるというベーシックな食べ方。

そして2つ目は막장(マクジャン)・ニンニクのみじん切り・ネギ・青唐辛子などを混ぜたものと刺身を、サンチュやエゴマの葉で包んで食べるという食べ方。マクジャンとは、煎り豆の粉に麹・唐辛子・塩・ぬかなどを混ぜて発酵させた速成味噌の一種。

これら2つが韓国人に好まれる食べ方だ。

そしてこの店ならでは珍しい食べ方は、キャベツの千切りにチョジャンと、たっぷりの콩가루(コンカル=きな粉)を加えてよく混ぜたもの(▼)を、刺身と一緒にサンチュやエゴマの葉で包んで食べるというもの。

ヒラメとクロソイ2種盛り刺身

刺身にきな粉という組み合わせは生まれて初めてだった。感激するほどおいしいというほどでもなかったが、こういう食べ方もあるのかと納得。各テーブルにたっぷりのきな粉が備え付けられている。

そして最後に、醤油・ワサビで食べる日本式。しかしこの食べ方は、他の食べ方より魚の生臭さが感じられるからだろうか、韓国人にはあまり好まれない。上司は2人とも小皿に醤油さえ入れていなかった。

あれやこれやとワイワイ話しながら、焼酎を酌み交わしながら料理をつまむ。いつの間にか外は真っ暗になっていた。私たちが刺身を食べ終えたのを見計らって運ばれてきたのは、「超」 がつくほどのこの店の人気メニュー、蒸しジャガイモだ。

ヒラメとクロソイ2種盛り刺身

蒸したジャガイモの表面に、砂糖かハチミツのようなものを塗りこんがりと焼き色がつくまで焼いたもの。シンプルだが、これが実においしい。表面はカリカリで香ばしく焦がしキャラメルのように適度に甘く、中はホクホク。病み付きになる味だ。この店を訪れる客の中には、刺身よりこのジャガイモ目当てで来る人も少なくないというほどの人気メニュー。本当においしい。

ヒラメとクロソイ2種盛り刺身

つづく


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